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子どものむし歯

乳歯のむし歯を放置するとどうなる?

他の歯のむし歯リスクが高くなる

むし歯は感染症のため、乳歯のむし歯を放置するとむし歯菌が増殖し続け、他の歯に感染するリスクが高まります。特に隣接する歯や永久歯の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。

正しく噛めず顎の発育に影響する

正しく噛むことは、顎の発育にとって非常に重要です。痛みを我慢して食事をすると、噛む力が弱まり、咀嚼に偏りが生じる可能性があります。このような咀嚼の乱れは、顎の成長や左右の顎のバランスに影響を与え、歯並びの乱れや噛み合わせの問題、顎関節症などにつながります。

永久歯への生え替わりに悪影響を与える

重度のむし歯によって歯を失うと、永久歯の生え替わりに悪影響を与えることがあります。永久歯が空いたスペースに不正な位置で生えてきて、歯並びの乱れを引き起こす原因となります。

将来的なデンタルIQに影響する

歯科治療を避ける経験がお子さんに根付いてしまうと、将来的なデンタルIQ(歯の知識や健康管理に関する意識)にも影響を与える可能性があります。歯科治療を受けることの重要性や歯の健康に対する意識を育むためには、早期の歯科診療や親御さんのサポートが重要です。

子どものむし歯が進行しないために

子どものむし歯の進行を止めるためのポイント

おやつは時間を決めておく・内容に注意する

おやつは時間を決めておく・内容に注意する

おやつの摂取時間を決めておくことで、口腔内の酸攻撃を抑えることができます。また、長くても30分以内に食べ終わるとともに、できるだけ早く歯磨きをする習慣を身に付けましょう。

仕上げ磨き指導を受ける・10歳になるまで継続する

仕上げ磨き指導を受ける・10歳になるまで継続する

歯科医院で適切な仕上げ磨きの方法を学びましょう。特に10歳までは親御さんが仕上げ磨きを続けることが重要です。

定期的に検診を受ける・フッ素塗布などの予防処置を受ける

定期的に検診を受ける・フッ素塗布などの予防処置を受ける

歯科医院での定期的な検診を受けましょう。定期的な検診により、むし歯の早期発見や予防が可能となります。歯科医院で行うフッ素塗布やシーラントの施術はむし歯予防に効果的です。

子どもの歯が黒い

子どもの歯が黒い

お子さんの歯に黒い線や点がある場合、むし歯の可能性があります。乳歯はむし歯が進行しやすいため、早めに歯科医院を受診し、診断を受けることが重要です。むし歯は放置すると進行し、痛みや感染を引き起こす可能性がありますので、お子さんの負担を軽減するためにもお早めにご相談ください。なお、次のようにむし歯以外の原因で歯が黒くなる場合があります。

原因・対処法

歯が汚れている

黒い歯の原因として、食べかすや色の濃い食べ物による汚れが挙げられます。チョコレートやココアなどの残りが歯面に付着したり、カレーなどの色の濃い食べ物が少しずつ歯を着色していくことで、歯が黒くなることがあります。
単純に歯面に食べかすが付着している場合は、口をすすいだり、歯を磨いて取り除くことで対処できます。しかし、歯ブラシだけでは取れない頑固な汚れがある場合は、歯科医院でプロのクリーニングを受けることが大切です。

神経が傷ついているため

歯が黒く見える原因として、神経の損傷が挙げられます。転倒や事故などによって歯を強く打つと、神経が損傷し、歯が黒っぽく変色することがあります。
痛みやその他の症状がない場合には、経過観察をすることもありますが、神経が死んでしまっている場合は、神経を除去する根管治療が必要です。根管治療では、歯の神経を取り除き、内部を清掃・充填して歯を保存します。ただし、根管治療を行っても歯の色が元に戻ることはありません。永久歯への生え替わりを待つか、歯面に特殊な塗料を塗る方法を選択します。

むし歯予防の薬剤を塗布したため

むし歯予防のために使用される一部の薬剤は、塗布した部分が一時的に黒く変色することがあります。この変色は一時的なものであり、通常は永久歯の生え変わりに伴って自然に取れていきます。

むし歯

むし歯が進行している場合、一部分だけでなく広範囲にわたり黒く変色します。むし歯の部分を除去し、詰め物や被せ物で歯の損傷を修復することで対処できます。むし歯が神経に達している場合は根管治療が必要となることもあります。

乳歯がグラグラする

乳歯の揺れは、その乳歯が自然に生え変わる時期に近づいていることを示す兆候です。乳歯が生え変わる適齢期に達しており、乳歯がグラグラしている場合は、自分で抜いても問題ありません。
ただし、適齢期になっていないのに乳歯がぐらついている場合は、むし歯や外部の衝撃による脱臼などが原因となっている可能性があります。このような場合は、歯科医師に相談して診察を受けることをおすすめします。以下に、生え変わり時期の目安をご紹介します。

前歯……6~8歳
前歯の隣……7~9歳
犬歯……9~12歳
臼歯(手前)……10~12歳
臼歯(奥)……10~12歳

乳歯の抜き方や注意点

乳歯の抜き方や注意点

乳歯がグラグラしていても、無理に引っ張ることは避けましょう。無理な力で引っ張ると、歯茎や周囲の組織を傷つける可能性があります。自然に抜けるまで待つことが重要です。
乳歯を抜く際は、舌や指で少しずつ揺らすようにしましょう。ゆっくりと歯を揺らすことで、自然に抜けるのを促すことができます。
自然に抜けるようにすることで、歯や歯茎への負担が軽減し、トラブルのリスクを抑えることが可能です。
歯が抜けた後に出血した場合は、ガーゼを歯が抜けた場所にあてがい、優しくかみ締めるようにして圧迫します。通常は5分ほどで出血は止まります。
出血が長時間止まらない場合や出血が大量で心配な場合は、歯科医院を受診してください。